
藤沢・鎌倉エリアには、海や歴史だけでなく「食」を楽しみに訪れる方も多くいらっしゃいます。その中でも特に人気なのが「鎌倉野菜」。当店バレーナでも、地元の新鮮な鎌倉野菜をふんだんに取り入れた料理をご用意しています。
鎌倉野菜とは?
「鎌倉野菜」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。特定のブランド野菜の名前ではなく、鎌倉市やその周辺の農家で育てられた新鮮な野菜を総称した呼び名です。特徴は、色とりどりで珍しい品種が多いこと。カラフルなにんじん、紫や黄色のカリフラワー、丸いズッキーニ、珍しい西洋野菜など、普段スーパーではなかなか見かけない野菜に出会えるのが魅力です。鎌倉は海と山に囲まれた自然豊かなエリアで、温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれています。小規模農家が多いことから、大量流通に乗らない珍しい野菜や、朝採れの鮮度抜群の野菜が手に入ります。
バレーナと鎌倉野菜
バレーナでは、旬の鎌倉野菜を朝早く仕入れ、その彩りや味わいを生かした料理をお届けしています。例えば前菜のグリル野菜の盛り合わせは、色鮮やかで見た目にも華やかで、バレーナでも人気の一皿です。シンプルにオリーブオイルと塩で仕上げることで、野菜そのものの甘みや旨みを味わっていただけます。また、季節によってはパスタや肉料理の付け合わせにも取り入れています。鎌倉野菜は「どんなワインとも相性がよい」のも魅力。赤ワインにはローストした根菜を、白ワインには瑞々しい葉野菜やハーブを合わせてお楽しみいただけます。
鎌倉野菜が愛される理由
鎌倉野菜の魅力は、見た目の美しさだけではありません。新鮮で日持ちもし、美味しく、栄養価も高いことです。食卓が華やぐ、普段見慣れない色や形の野菜は、それだけで料理が一気におしゃれになりますし、お皿に並べた瞬間、気分まで華やかになるのが鎌倉野菜の特徴です。生産者の想いが伝わる安心感、「レンバイ」と呼ばれる鎌倉市農協連即売所には、地元農家さんが直接持ち寄る野菜が並びます。誰が作ったか分かる安心感と、農家さんの人柄まで感じられるのも魅力です。バレーナでは特に2班の内海さんをメインに何軒かの農家さんから仕入れています。ワインとの相性も鎌倉野菜は味が濃く、調理法を選ばないため、ワインと合わせても負けません。バレーナのワインリストと組み合わせれば、グラスを傾けるたびに新しい発見があるはずです。
鎌倉野菜をもっと楽しむには
ご家庭では、オリーブオイルと塩だけでシンプルに味わうのがおすすめです。野菜本来の味わいを堪能できますし、素材の良さを改めて感じられるでしょう。ストウブで蒸し焼きにしたり、炭火でグリルするのもおすすめです。そして外食では、ぜひプロの手による一皿をお楽しみください。バレーナではその日の仕入れによって、野菜の使い方を工夫しています。たとえば春には花付きズッキーニをフリットにしたり、カラフルなニンジンをローストして付け合わせにしたり、夏は旬のナスを焼き上げてピュレにしてソースにしたり、冬は葉物野菜とホワイトバルサミコを使ったサラダをご用意したり。季節ごとにいろいろな一皿に仕上げています。
端境期(はざかいき)
農業で野菜の種類や収穫量が少なくなる時期は「端境期(はざかいき)」と呼ばれます。主に春の3月から4月と、秋の9月から10月にかけて訪れます。この時期は春夏野菜と秋冬野菜の入れ替わりで、露地栽培では次の作付けの準備期間にあたり、気温や日照不足から種まきや生育が進みにくいため、野菜が少なくなります。鎌倉野菜もこの端境期には野菜の種類、量ともに少なくなりますので、「レンバイ」に行く時は注意が必要です、2025年の8月は連日の暑さにより、なかなか野菜が育たない、小さい苗が枯れてしまうなど、かなり苦労されていました。
まとめ
鎌倉野菜は、ただの「地元野菜」ではなく、土地の恵みと農家さんの情熱が詰まった特別な存在です。色鮮やかで味わい深く、料理人としても「レンバイ」に通うことは四季を感じられ、五感や料理へのインスピレーションをくれる大切な場所です。そんな鎌倉野菜を、ぜひバレーナで体験していただければ嬉しく思います。
藤沢でのひとときに、鎌倉野菜とワインのマリアージュを。皆さまのご来店を心よりお待ちしております。